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黒バス:恋愛小説
第1章 実渕玲央:金曜日の事情。
「先輩、忘れものよ。」
彼と一緒にお店を出ようとした私に玲央ちゃんが近づいてくる。
「これ、お家の鍵じゃない?」
失くしたら大変よと言って差し出されたものは玲央ちゃんの家の鍵。
「うん、本当。ありがとう玲央ちゃん。」
私はそれを慎重に受け取って胸に抱きとめる。
玲央ちゃん、帰ってきたら伝えてもいいかな。
あなたが好きですって。
そうしたら、玲央ちゃんもちゃんと答えてほしいの。
迷惑なら、迷惑だって。
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