• テキストサイズ

続きのシンデレラ

第1章 プリンセス・プリンス 【Type A】


「困った時はお互い様、なんでしょ?」



雅君は走りながら振り返って、悪戯な笑みを浮かべる。
そんな姿も少女漫画みたいで、私は1人で恥ずかしくなった。



「誰のせいですか!」
「え!俺のせいなの!?」
「嵐が有名すぎるせいですー!」



照れ隠しに声のボリュームを上げて雅君に八つ当たり。



「そんな嵐の中でも小雨がかっこいいせいですー!」



雅君も負けじと声を大にする。
そんなやり取りがおかしくて、私も雅君も笑いながらスタジオまで駆け抜けた。
繋いだ手を解くタイミングが掴めずに、なんとなく、楽屋まで繋いで戻った。



少女漫画なら、ヒロインは王子様に恋をするんだろうけれど、今の私は「男の子」だから。
これは恋とは言わないんだよね?
/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp