第3章 突き進め!!苦難なお笑いの道へ~
5月16日です。この日はななみさんにとって嬉しいことがありました。なんとピン芸人さんを授業で扱ってくれたのです。
「ここのところピン芸人についての講義をしてなかったのでしようと思う。この中にはピン芸人志望の生徒もいるだろうしコンビを解散してピン芸人になった方もいるのでコンビやトリオを組むみんなも学んでおいて損はないぞ。」
「はい。」
吉田講師のご好意でピン芸人さんを扱ってくれました。
「まずピン芸人とは何なのかについて見ていくが、ピン芸人とはグループやコンビを組まずに一人で活動するお笑い芸人のことである。漫談家や一人コントを演じるコメディアンなども含まれる。ただし、もともとグループやコンビを結成することが少ない落語家や講談師や、色物でも奇術師などはこの範疇には含まないことが多い。」
そして吉田講師は黒板に書きながら話を続けました。
「それから概要だが、日本におけるお笑い芸人は、最初から一人で活動を始めることは少なく、コンビやグループを組んでいたものの、相方やメンバーが芸能活動を止めたり、俳優になるなどでお笑い芸人ではなくなったりしたため、ピン芸人になったというパターンが多い。中には、コンビやグループでありながらピンでの活動が中心となっている者や、R-1ぐらんぷりの大会中のみピンとして活躍する芸人もいる。」
授業中ななみさんの目が一際は輝いて見えたのは気のせいでしょうか?
「コンビを組んでいてピンもやっている方で有名なのはワタナベエンターテイメント所属の中村涼子さんだな。彼女は様々なコンビを経てピン芸人となった方だ。それと彼女は 2015年4月25日放送の『前略、西東さん』では、この二人で”中村ホルモン”として出演した他、同年のキングオブコント(「中村涼子&松丸ホルモン」として)、M-1グランプリにコンビで出場してるぞ。みんなも頭に入れておくように!!」
「なるほど。」
ななみさんにつられて私もノートに書き込んで行きました。