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女芸人の日常

第3章 突き進め!!苦難なお笑いの道へ~


さて、翌日の養成所では昨日の課題が話されました。
吉田講師が何人かの生徒を当てていいましたが、私は当たらないだろうと余裕ぶっこいていたのがいけなかったですね。なんと、見事に当たってしまいました。
「えっと、私はゆにばーすのお笑いを見ていてかぶせだと思いました。」
「何故そう思うのですか?」
「かぶせる:ギャグの上にのっかり、またギャグを言うことです。かぶせると、短い時間にギャグが沢山入ることになり、爆笑につながるので、ネタでは必須です。そんなゆにばーすでははらさんのボケが光っており川瀬名人の的確なツッコミが2人の世界を生んでいました。昨日の講義でゆにばーすのネタを見たのですがはらさんが”小さい頃は可愛かった”と訴えそれに続き小学校から順にあだ名っを言っていく場面がありました。私はこの場面を見た時にかぶせるギャグなのかなと思いました。」
話の最初は緊張していましたが徐々に緊張も和らぎ堂々と話すことができました。気がついたときにはみんなの拍手に包まれておりました。
そして何人かの生徒の意見を聞いたあと吉田講師がこう締めくくりました。
「ゆにばーすは男女コンビの中でもかなりの実力の持ち主だと分析している。その理由として結成3ヶ月にしてTHE MANZAIに出場しており、その翌年にもTHE MANZAIへの出場がなされている。2年連続で認定された漫才師はかなり少ないと見ても良いだろう。そんなゆにばーすは川瀬名人さんに的確な突っ込みとはらちゃんの織り成す絶妙なボケが生む最高のエンターテイメントだ。私はゆにばーすのお笑いを引きツッコミと分析しているがみんなの答えは同じだっただろうか?勿論違った見方をした生徒もいるだろう。それはそれで個人の感性が合って良いと思う。何人かの生徒の中にゆにばーすのお笑いはすかしではないか?と意見を展開した生徒がいた。すかしとは引いて笑わせる笑いの技術のことだ。私の意見と一緒だということがお分かりだろう。すかしはまたの名を引きツッコミと言われたりする。間が大切であるが、感情もとても大切である。相手がかなり変なこと、異常なことを言った時、ツッコミが明らかに聞いているのに、わざと無視して次の話題に進める、などという形がよく使われる。以上だ。」
こうして1時間目が終わりました。2時間目は引き続き引きツッコミの講義に入ります。どんなん講義か楽しみです。

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