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女芸人の日常

第6章 お笑いというカテゴリーを乗り越えれば冬が来る


次の日です。この日の養成所では何故出川哲朗さんは売れているのかの講義をやった後、実際にリアクション芸に挑戦していこうということになりました。
「さて、今回は1人の人物を扱っていこうと思う。出川哲郎さんだ。彼と言えば天才てれびくんの司会をしていたのが記憶に新しいが今では世界の果てまでイッテQなどバラエティーに引っ張りだこな存在だ。そんな彼も一昔前は”気持ち悪い”と避けられていた。では何故彼は気持ち悪いから売れたのだろうか紐を解いていこう。」
吉田講師が説明してくださいました。
「出川哲朗さんはマセキ芸能社に所属しているリアクション芸人である。年齢は54歳で劇団SHA・LA・LA(創立メンバー)としても知られている。最終学歴が横浜放送映画専門学院演劇科ということは決して馬鹿ではないと言うことだろうな。今ではそれを売りにしているが学歴もちゃんとある人物なのである。相性は哲ちゃん、パイナップル博士、ポストタモリトレンディー男などで奥さんからは”くそてつ”と呼ばれているらしい。」
ええ?くそてつ・・・何で奥さんはそんな呼び方してるんですか?かわいそうと私は思っていたら吉田講師の説明曰く出川さんはその呼び方に慣れてしまったとか。いや、慣れるとかそういう問題ではない気がするが。
「彼の同期はウッチャンナンチャンや事務所は違うがダチョウ倶楽部や中山秀征さんもそうだな。そんな彼の特徴は舞台仕込みの大きなダミ声が特徴的。『ヤバいよヤバいよ』などの口癖は多くの共演者達にものまねされている。滑舌が悪く、よく噛んでいる。耳が遠く、聞き間違いが多いらしいぞ。『ザリガニは相方』と称しており、リアクション芸の際に頻繁に登場している。このシーンはみんなもご存知だろう。」
吉田講師がこう説明していると一人の男子生徒が手を上げてこう言いました。
「あの、僕は出川哲郎さんを尊敬しています。彼が以前番組か何かで言っていたのですが鼻水を出したら『鼻水はリアクション芸人のダイヤモンドだよ』と言っていました。僕はこの言葉が一番心に残りました。」
「おお!素晴らしいことを言ってくれるね。彼はリアクション芸ではズバ抜いてNo.1だからな。」
男子生徒の言葉に吉田講師は感心していました。
まだまだ講義は続きますが次のページにて。
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