第6章 お笑いというカテゴリーを乗り越えれば冬が来る
11月13日のこの日は養成所終わりにバイトがありました。2日間空いたので久しぶりだなぁ~とバイトのユニフォームに着替えて接客をしています。
「いらっしゃいませー。」
外はこんなに寒いのに私のバイトしているスターバックスでは暖房がきいていてほんわかあったかい。お客さんの注文を聞きフラペチーノを作っていく。そしてお会計を済ませます。
「ありがとうございました。」
そう言えば岩崎店長が言っていたけれど12月11日に期間限定の新商品が出るらしい。まだ何かはわからないけど楽しみだな。
最初のバイトの頃は慣れず色んな方から注意を受けながらやっていたが最近は”頼もしくなりましたね”の言葉が増えた気がする。私は養成所をを出て芸人になっても売れるまでこのバイトは続けていくことだろう。その頃のはすっかりベテランになっていて新人バイトさんや侵入社員の方に指導をする立場になるんだろうなとふと思った。果たして私に指導なんか勤まるのかしら?
そしてこの日も淡々とバイトをこなし6時に切り上げて帰宅しました。
「あっ、そうだ。明日はバイト休みだし髪を切りに行こう。」
本当は25日前日にしようと思っていましたが家に帰り手鏡をふと覗き込むと髪がだいぶ伸びているのを発見しました。
「あらら、こんなに伸びていたのね。」
通りで朝、三つ編みにした時なんとなく三つ編みの量が多いなと感じていたのだけれどこれのことだったんですね。
「同じ感じでいいか。」
私は髪型は変えずにいきたいので薄くすいて髪を少し切るだけだと思います。でも最近全然切っていなかったのでだいぶすくと思いますが。
「明日も頑張るぞ!」
張り切っていかなくちゃです。いいことも悪いことも真摯に受け止められるような心の強い女性になりたいのです。そのためには残り僅かな養成所にて自身のメンタル面を強化していかなくてはいけません。
「やれることだけはやっておいた方がいいもんね。」
だって養成所の星男先輩が言っていたじゃない。”養成所での下積み時代を忘れずに”って。だから今一度自分を見つめ直して前に進もうと思いました。はっ、真面目なことを語ってしまった。それでは、また明日ね。