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女芸人の日常

第6章 お笑いというカテゴリーを乗り越えれば冬が来る


次の日になりました。しかし今日の私は朝からついていませんでした。
パリーン!
「あらら~お皿割ってしまった。」
朝ご飯を片付けようとしたら手が滑ってしまいお皿を割ってしまいました。
「100円ショップのだからって言ってもついてないなー。」
と言いながら仕方なく箒とちり取りでガラスを片付けました。
そして養成所でも吉田講師に当てられ答えたのはいいもののダダスベリな結果になってしまい自分を反省しました。
「はぁ~今日はとことんついてないな。」
お昼の時もお箸を忘れてしまい爪楊枝で食べる羽目になりました。おかずはいいのですがご飯はお弁当箱に詰めてきてしまっていたため、ななみさんからお箸を借りる始末となりました。
「ななみさん、本当にごめんね。」
「別にいいわよ。私が食べたら洗えばいいんだし。それにしても千花夏さんって今日はアンラッキーな日ね。」
ななみさんが食べ終わりお箸を洗ってきてくれました。
「そうなんだよね。朝はお皿割っちゃうし。でも今日は養成所終わりに最初君とネタの練習だもんな。しっかりしなきゃ。」
私がため息をついていると最初君が励ましてくれました。
「たまにはそういう日もあるって。気にすんなよ。この後のネタの練習は頑張ろうな!」
「う、うん・・・。」
養成所終わりのネタの練習も嫌な予感がするな。と思いながら午後の授業も静かに聞いておりました。
そして養成所終わりに最初君のアパートへ行きました。
「この日にバイトなくてよかった~。」
まぁ、バイトがないだけでも幸いですかね?バイトがあるとアンラッキーな日に限って失敗しそうですからね。
「それじゃあ、ネタの練習始めようか。」
最初君の掛け声でネタの練習が始まります。今回のネタはラーメン屋さんがテーマだから今度最初君と行きつけと化した舎鈴(しゃりん)へネタバトルまでに行こうということになりました。そこでラーメンを食べがてらお店の方の話し方や接客を見て学ぶことになりました。
それにしても今日はいいことなかったな。でも明日こそいいことありますように。それではおやすみなさい。

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