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女芸人の日常

第5章 真っ赤なお笑いの秋に!



千花夏「どーも。私の二重人格の人に会うの初めてだけどドキドキするな。ユミさんって誰だろう?」
最初「はぁ?なめてんのかこら?」
千花夏「あの、あなたが私のもう1人の方ですか?あれ~見間違えかな?堤先生の話だと痩せてる子だって聞いたんですけどね。もしかして私の二重人格のユミさんですか?」
最初君が一生懸命に不良少女になりきってる所が大笑いでした。いや、だって普段こんな言葉遣いしない人がですよ!?

最初「だったらなんやねん?ってか、あんたうちのもう1人なん?迷惑やわ~。出てってくれへん?邪魔なんやけど。」
千花夏「そんなこと言わないでくださいよ。折角こうして出会えたんですからこれも何かの運命ですよ。」
最初「ジャジャジャジャーン~♫」
千花夏「いや、それってベートーベン『運命』交響曲第五番第一楽章じゃないですか?そっちの運命じゃないんですけど?」
最初「ああ?あんたさっきからごちゃごちゃうるさいねん。そんなに言うんやったらな。」
私は最初君演じる不良少女に胸ぐら掴まれてつばをごくりと飲み込みました。
最初「エアロビクスでも行かんかい?」
千花夏「はい?」
最初「エアロビクスも知らんの?ださいわな。」
千花夏「いや、そうじゃなくてドラマのユミさんって普通そんなこと言わないんですよ!キャラが崩壊しちゃうからやめてくれます?」
最初「ほんじゃ顔かせや!」
千花夏「ええっとどちらに連れて行くつもりなんですか?」
最初「これからイーオン行って英会話習うで!」
千花夏「キャラが違いすぎるって!それって不良少女が言うことじゃないし。っていうか私は塾通っているんで結構です。あっ、いやごめんなさい。」
最初「あんた、ゆうてたな。将来は海外に行きたいって。英語は喋れんの?」
千花夏「まぁ、日常会話くらいならなんとか。ユミさんこそ偉そうに言ってますけど英語喋れるんですか?」
最初「I am a girl!」
千花夏「確かにそうですけどそれだけですかぁ?」
最初「Give me chocolate!」
千花夏「今の季節バレンタインじゃないんですけど。もう、英語はいいですよ。充分聞きましたから。」
最初「chenge!」
千花夏「いい加減にしてください。」
千花夏&最初「どうもありがとうございました。」
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