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女芸人の日常

第5章 真っ赤なお笑いの秋に!


さて、最初君とどんな本家取りをしようかしらね?養成所終わりに最初君とDVD店に立ち寄りました。何故かと言うと本家取りのネタを決めるためです。本当はDVDを借りれればいいんですけどね、今日はDVDを探して見るのみです。
ウィーン
「いらっしゃいませ。」
店員さんが潔く挨拶してくれます。
「やっぱりここは老若男女に受けるものがいいと思うんだよね。」
最初君はDVDを探しながら言いました。
「例えばどんなの?」
と私が聞くと最初君は考えながら言いました。
「うーん、北の国からとか?」
「なるほどね。私ならヤヌスの鏡とか?うちのお母さんが学生の頃に流行ってたドラマなんだって。」
私も考えながら言いました。
「へぇ、どんな話なの?」
「主人公の女の子がおばあさんの厳しい折檻に耐えかねて二重人格になちゃうんだよね。主人公の子は真面目で優しいのに二重人格の子は不良少女なんだよね。その子の役を杉浦幸さんがやってたんだってお母さんが絶賛してたけど古すぎてピンとこないんだよね。」
私がドラマの内容説明してあげると最初君が”面白そうだね”と言ってきました。
「例えば、僕と千花夏ちゃんで主人公の子と二重人格の不良少女を演じ分けてもいいしね。それで出会うことのない2人の漫才やっちゃう?それかおばあさんと主人公の少女になって・・・それだと絶対おばあさんはボケの僕がやらなきゃだよね。」
「なるほどね。でもヤヌスの鏡だと老若男女に果たして受けるのかな?」
これについては私も最初君も悩んでしまいました。
「有名ドラマ・アニメをモチーフにしたコントで笑いを取ることなんでしょう?だったらアニメででもいいんじゃない?」
私はふと本家取りの意味を思い出して言いました。
「なるほどね。じゃあ、銀魂とかは?」
と、最初君は嬉しそうでした。
「でも銀魂ってキャラクター多くない?2人で誰やるの?」
「僕が銀さんで千花夏ちゃんが神楽ちゃん?」
「いやいやいや、絶対に無理あるから!他のにしよう!もっとサザエさんとかちびまる子ちゃんとか無難なやつないの?」
「だったらちびまる子ちゃんで小杉とたまちゃんやらない?」
「え~!?小杉とたまちゃんって合わないじゃん。せめてまるちゃんとたまちゃんとかはまじとブー太郎とか相性いい2人にしなよ。」
あ~話がまとまんないよ~。それで結局話は明日に持ち越すことになりました。それでは!
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