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女芸人の日常

第2章 上京してから


東京に来て8日目となりました。新しい週の幕開けですね。私はこの日も養成所にてお笑いの勉強に精を出していました。そしてこの日も昨日に引き続き、『漫才、コント、ピン芸人の研究』の講義を行いました。午後からは新しい議題に入り『空間を意識した表現』を学びましたがすごく難しかったです。
「さて、やっと今日の課題は終わったわね。」
ななみさんが背伸びをして言いました。
「そうね。あ~明日は第1回目の相方探しか・・・誰と組もうかな?」
私がため息をついていると最初君が頷きました。
「ななみさんはピン志望だから関係かもしれないけれどね。同じ養成所の他の生徒達も個性豊かだしな。千夏花ちゃんは女性の方と組むんだろう?」
「いや、それがまだわかんないんだよね。えっと・・・南海キャンディーズやゆにばーすみたいな男女コンビもいるじゃない?だから男性と組むのもありなのかなって思うんだよね。2人で組むのか森三中さんみたいに3人トリオでもいいし、迷ってるんだよね。」
「なるほどね。」
養成所の終わりに3人でたむろっていましたがしばらくして別れました。

さて、家に帰るとするか。といってもまだアルバイトも始まってないしやることないんですけどね。(笑)でも涼しいから散歩には行こうかな~なんて思いながら帰宅していると・・・あれ?なんか焦げ臭い匂いがするなあ。私が家の近くまで来た時にどこからか焦げ臭い匂いがしたので驚いてしまいました。急いで家まで走ると隣の家が火事で燃えていまいました。
「きゃあ~大変!」
私は近所さんを呼んで家事だと知らせて消火活動に勤しんでいました。やばい・・・私の家も燃えちゃう??私は必死の思いで隣の家にバケツいっぱいの水をかけていました。私がどうしようかと焦っていると誰かが消防士さんを呼んだみたいで消防車が来ていました。
「大丈夫ですか?中に人はいませんか?」
私ははっとして後ろを振り向きました。消防士さんが来て下さり安心しました。
幸い家の中に少女とお母さん、祖母がいましたが無事に救助されました。よかったです。それと私の家はちょっと燃え移りましたが水をかけたので大丈夫でした。出火原因はこの家の祖母が台所で天ぷらを揚げており誤ってお鍋をひっくり返したとのことでした。
消火活動と救出活動が終わり消防士さんは消防車に乗ってお帰りになりました。協力して頂き有難うございました。





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