第5章 真っ赤なお笑いの秋に!
「ただいま。」
誰もいない家の鍵を開けて中に入ると少し蒸し暑かったです。
「やっぱりしょうゆのボトルは重いなあ。」
と、ため息をついてエコバッグを床に下すと玄関のドアを閉めて靴を脱いで家の中に上がりました。ちなみに私はエコバッグ使ってます。本当はビニール袋も考えれば何かに使えそうなんですが(笑)まあ、ペットのいる家はフンの始末に使っているのかな?でも私は節約のためにエコバッグ使ってます。私は熊本にいる頃は普通にビニール袋を使っていましたが、さすがに東京ではビニール袋を使うのに料金を取る所もあるそうですよ。なのでエコバッグ使ってます。
さて、家の中に入りエコバッグを下げて廊下を歩いているととんでもないモノに出くわしてしまいました。
「何!?これ?なっなんで・・・。」
私は一瞬頭の中が真っ白になりました。だって、出かける時は家の鍵、窓の鍵だって掛けてるはずなのに。
「昨日の夜、暑くて窓を開けたせいなのかな?」
そうなんです。昨日の夜暑くて窓を開けて寝たんですが、網戸は締まってるはずでした。たぶん・・・。
私が見たその光景とは・・・廊下の壁に小さい”ガ”が1匹止まっていました。漢字で書くとあれなのでカタカナで書かせて頂きましたが非常に怖かったです。
「確かに虫の声は聞きたいって言ったけれどもこんな仕打ちってありですか?」
何で?と言う思いから恐怖に変っていました。
「どうしよう、ここを通り過ぎれば何とか過ごせるけどさすがに銭湯には行きたいけどここを通らなくてはいけない・・・。」
私は唾を飲み込もうとしたけど襲われたらどうしようという思いがあって(たぶんそんなことないのかな?)息の根をその場だけ止めて足早に去って行きました。
「はぁはぁ。」
台所に着いた頃には少し息が切れてました。
本当に困ってるんだよ~。私だって一応女子なんだからこういうゲデモノ系の虫は苦手です。(カブトムシや蝶位なら大丈夫ですが)トンボだって間近で見るとちょっと怖い気もするし。まあ、トンボはまだいいのですがさすがに”ガ”はちょっとどころじゃなくかなり苦手です。誰かお助け申す!!