第4章 私のお笑い計画書
あ~養成所だ。頑張るぞってことでこの日も講義からスタートしました。
「みなさん、ごきげんよう。さて講義に入るぞ。ゲラとはライブに来るお客さんのうち、笑いすぎる客のことを言う。そういうお客さんが多い回の時は盛り上がっていいが、芸人にとってはやりがいがない、という話のことだ。続いてこけら落としとは新築の劇場や映画館などの最初の興行のこと。小ネタはよく聞くと思う。ネタにするにはあまり広がり感がないもの、あるいは一発勝負的な要素を多く含んでいるもの。ショートコントも、ある意味小ネタだ。用例:『桂小枝の~集ー』続いてコミックバンド!『コミック』とは、3人以上の芸人が面白おかしく歌ったりしゃべったりする演芸のこと。つまり、それがバンドの形式になったものである。2人ならば、コミックバンドにならない、ということか。ビジーフォーも、2人で出演時はコミックバンドにならないことになる。ここでコミックバンドをされている芸人さんは誰か明日までに考えて頂きたい。宿題とするのでそれぞれやってこいよ。明日当てるぞ!」
ええ?明日ですか・・・急だな。そして吉田講師の講義は続き、ました。
「えっと何の話をしていたんだっけ?あ~転がすとはお釈迦様が孫悟空を自分の手のひらの上で遊ばせていたことから転じて、芸人がある特定のくくりに対して手のひらで玉を転がすかのように、容易に笑いを取りやすい環境を作りだすさま。『いじる』よりもより達観的な印象を受ける。
用例:『おっさん~』だ。コント!これは説明できるだろう。元々はフランス語。a conte日本語訳すれば、風刺と機知に富んだ、短い物語。軽妙な、ごく短い話。コントは2時間も3時間もしないからね。そして今日の最後に覚えてもらいたいのはコンビだ。基本中の基本だぞ。英語のcombinationから。だから、何人の組み合わせでもいいはずだが、お笑いでは、得てして2人組のことを指す。」
今日もためになる話が聞けて良かったです。それではまたね~!!