第2章 上京してから
翌日、養成所に参りました。明日は養成所が休みなので最初君とななみさんと養成所の近くをうろつきたいと思います。でも買い食いは厳禁ですかね?ここを抑えて我慢しとかないとこの先がきついっす。
この日は軽く発声練習をして礼儀所作の続きを習って演技を学びました。って女優さんじゃないんだからと言いたいですがお笑いにとって演技も必要なんですよね。さて女優気分で頑張るぞ。演技の授業では(体の使い方・感情解放など)のパフォーマーとして必要な基礎的な内容が中心になってきます。
今日はあの名作のロミオとジュリエットを学びました。私は感情がついこもりすぎてしまい講師に注意を受けてしまいました。
「表情が硬いな~。もうちょっと柔らかくできないですかね?」
本当にすみません。今日は焦りっぱなしの一日でした。でも講師の方からの注意を受けて自分のイケナイ所がきちんとわかってよかったです。それと冷や汗をたくさかいて疲れてしまいました。そんな時休憩中に最初君が砂糖飴をくれました。白い粒達に覆われたアメちゃんは見ているだけで心が癒されとても可愛かったのですが・・・美味しく頂きました。
飴なんて高校生の時以来だったので1年ぶりに召し上がって感動と懐かしさに包まれほっこりしました。最初君ありがとうね。
お昼も最初君、ななみさんと私のいつものメンズ略してイツメン←(この言葉はななみさんに教えてもらいました。)でテーブルを囲んで話しながらお弁当を食べました。今時はハイテクな言葉を使うんですね。びっくりでした。
養成所でお弁当を食べているとふと高校生の頃を思い出しました。私が芸人を目指すと言って両親と揉めたあの日から父は私と顔を合わせてくれず話してくれませんでしたが母は相変わらずお弁当だけは作ってくれました。なので母に感謝です。私は一流のいや日本一の女芸人になって早く親孝行がしたいですね。それでは午後の授業へ行ってまいります。