第4章 私のお笑い計画書
それからも吉田講師の説明は続きました。
「さて、なぜベクトルを作るのか?答えは簡単です。聞き手が想像しているものを裏切ることで笑いをとることが三段オチ、いや、お笑いの基本だぞ。覚えておけよ!なぜなら、話や意識の方向を急激に変えること、ギャップを作ることで笑いを作っているからです。次は”三段落ちから学ぶ、より質の高い笑いの作り方”を学んでいこう。以上を理解できてくると、どうすればより高い質の笑いを作ることができるかは、わかるかと思います。つまり、一段、二段でベクトルを作り、できるだけベクトルの強さ(長さ)を大きくすると、全く同じ落ちでも笑いが大きくなります。これを意図的にすることで、より落差をつけて、その分、より大きな笑いを作ることができるようになるわけです。なので、プロは、トークでもネタでも、形は違えどこの形で笑いを取っているはずです。さっきの”あめん”もそうだったようにな。それから3段オチから学ぶ、笑いのタブーだが、逆に三段落ちをちゃんと理解をしてないでお笑いをやっていると『何やってんだ、こいつ』となります。」
吉田講師はひと呼吸おいて話を続けました。
「例えば、MCをしていて、話を順に振る場合、大ボケのキャラから話を振るツッコミ役なんていませんよね。普通の答えをしそうな人から話をふったりして、最後に大ボケができる人がくるように話を振るのが普通です。逆にボケ役でも、一番初めに話を振られて、後に続きにくいボケなんてしちゃうと、『こいつ笑いをわかってねー。』となりますので、お気をつけて。笑いをやっている人には、非常に基本的な話ですが、できてない人もよく見かけます。ネタを作るにも、トークをするにも必ず必要な技術なので、完璧に抑えましょう。」
こうして長い授業が終わりましたが、疲れた・・・。けどちゃんと理解できました。最初君と近々待ち合わせてネタを作り始めるぞ。第2回目のネタ見せ発表会はすぐそこです!!それじゃあね~。(ヾ(´・ω・`)