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女芸人の日常

第3章 突き進め!!苦難なお笑いの道へ~


私もバイト先でレジ打ちや珈琲を入れているのでななみさんの姿勢に学ばされることが多くありました。
メニューを注文して受け取ると私と最初君は席に着いて飲みながら、食べながら話しました。
「サンドウィッチを分けてくれてありがとう!!」
「いいって。気にしないで食べてよ。だって千花夏ちゃんが大変そうだからさ。本当に仕送りなしでよくやってるよな。」
最初君が感心して言いました。
「7月になるとやっとネタ作りが始まるね。楽しみだな。」
私は早く7月が来ないかとワクワクしておりました。喫茶店を出ると雨が少しパラついておりました。私と最初君はそれぞれ傘をさして別れて家路に着きました。
翌日の養成所では吉田講師からのお知らせがありまして7月からダンスのレッスンが加わるとのことでした。なので朝にやっている筋トレなどの基礎内容をしっかり取り組むようにとの言葉がありました。そしてお笑いに関係無いと思われる授業も行います。専門外と思われる色々な授業を通すことによって、幅広い表現力を身につけます。だからダンスが必要なんだと熱く語られてもねえ。
「ここってお笑い養成所であってるんだよね?なぜにダンスまでやらなくちゃいけないの?」
私は先の見えない話にがっくり肩を落としてしまいました。こんなにも体が硬い上にダンスなんて無理だわ。でもななみさんは楽しそうとわくわくしていたし、最初君も高校の時にサッカーをやっていたせいか自信ありって感じで2人とも燃えておりました。いや、2人のパワーに押しつぶされそうです。でも一緒に頑張ろうと言ってくれたので私もできる限り頑張ろうと思います。そういえばいつかの養成所の帰りにおネエっぽいいかにもダンサーみたいな方取ろうかですれ違ったのですがまさかあの方がダンスの講師じゃないでしょうね?なんか嫌な予感がするな~とそんなこんなでこの日は終わりました。
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