第3章 突き進め!!苦難なお笑いの道へ~
30日の養成所では”みんなでベタを考えよう”という講義をやりました。ありがちなギャグって何?
「欧米化っみたいな感じですか?」
ななみさんはタカアンドトシさんの決めゼリフをチョイス。
「いや、ここは近藤春菜さんの”じゃねーよ”じゃねーの?」
最初君はじゃねーよとじゃねーの?を引っ掛ける作戦に出たようですね。
「ありがちなギャグかあ~ちっと古いかもしれないけど吉本新喜劇で島木譲二さんが繰り出す『パチパチパンチ』や『ポコポコヘッド』、帯谷孝史さんがフランスパンやポットに例えられ鼻水をすすると『あ、今ちょっと(お湯)出た』とかどうですかね?」
私の発言に吉田講師が頷きました。
「山本さんのいい味出してますよ。」
「わかった!!池野めだかさんのジャケットを脱げば着るのは判ってるし(『いや、着るんかい!』と言うツッコミが入る)、ネクタイを外せばめだかと同じ長さと言うのも判ってる。間寛平さんが老人の格好で暴れまくりながら出てくれば『わしゃ止まると死ぬんじゃ』という言葉を切っ掛けに全員が転け、池野めだかさんと一緒に舞台に上がればネコvs猿が始まって最後はフンをする猫のお尻をかいだ猿が臭いにやられると言うのも判ってるって聞いたことがあるな。」
最初君の発言には私も含めて生徒一同笑いが起きました。その通りなんですけどね・・・もう少し言い方を工夫した方がいいのでは?
午後はダウンタウンの松本人志さんが語る漫才の作り方について学びました。
「さて、ダウンタウンの松本さんが言っていたという漫才の作り方を 高須光聖さんが『宮藤官九郎さん』とのインタビューで語っています。非常に貴重で興味深いお話なので、以下引用します。」
吉田講師がみんなに笑顔で言いました。
そして重要なところを黒板に書き出してくださいました。
松本さんの漫才のつくり方~
①まずはオーソドックスなネタを考える。
例:例えば医者コントってテーマを決めたら、オーソドックスな医者コントを、だーっと全部考える。
②どれだけ予想できる笑いを裏切るかって作業をする。
(こうやったらもっと裏切ってる…そういうのを延々繰り返していって、どれが一番ベストな裏切りかなぁってことを積み上げて、ネタを磨き上げていく)
③予想をどれだけ、どの割合で裏切るかというもの。
「それでは次にネタのつくり方を見ていこう。」
講義はこうしてまだ続くのであった。