第4章 父親
「佳奈」
…
「…急にどうしたんですか」
「どうしたんだろ~…。お前」
「何」
「顔、赤くね?」
…や、やばい。なんか…あつい…。
「…照れてんの?」
「照れてないっ!」
「か~なっ!」
「やめて!ほらっ続き!」
「ほーい」
色々あったけど宿題が終わった。あの後はずっと算数を教えていた。
コンコン
「友哉?かのっ…友達連れてきてるんだって?」
ドアの向こうからお母さんらしき人の声が聞こえた。
「ご飯できたから、1階に下りてきて…お友達のほうも」
「はーい」
「はいっ」
き、
緊張する…。
さ、最近私のキャラ本当に崩壊してる…。
「本城、いこーぜ」
「あ、うん」
リビングにいったら、倉野君のお母さんがいた。とても若くて、倉野君に似ている。あ、倉野君がお母さんに似てるのか。
「あ、あなたが友哉のか…お友達?」
「あ、はいっ。本城佳奈です。すみませんこんな遅くまでお邪魔してしまって」
「あ、いいのよ。夕食、たくさん食べていってね」
「あ、ありがとうございます」
すごく優しそうなお母さんでよかった。
「…で、友哉。この子はホントに友達…?」
「ううん、違う」
ちょおおおおおおおおおっっっっと!!
「く、倉野君!?」
「お、お兄ちゃんやっぱりこの人…彼女さん…キャーーー!」
「あらやだぁ~。どんどん食べてね☆」
「あ、いただきます…。じゃなくて!」