第29章 最後の出航
「や…ッ、耳…やぁッ」
モモは耳が弱い。
耳内に舌を這わせてやれば、ぶるぶると震えながら激しく身悶える。
「そうか…? ココは良いって言ってるようだが。」
下着の隙間から指を数本侵入させれば、クチュリとトロトロに溢れた蜜が絡みつく。
「ち…、ちが…ッ」
「違わねェだろ。」
嘘を吐いたお仕置きに、わざとピチャピチャと音を立てて耳を舐め上げた。
「ひ…あ…ッ、や…、やだ…ァッ」
耳と花芯の両方を責められ、モモは泣きそうに顔を歪ませる。
「あぁ…、お前の泣き虫なところも好きだ。」
「な…ッ、なに言って……んァッ」
ローの指が秘裂に沿って、蜜の溢れる入口をクチュクチュと弄くる。
「なにって、教えてやってんだよ。俺がお前に惚れたところを知りてェんだろ?」
そう言って笑うローの顔は、とてもイジワルそうで。
(わ…、わざとだ…!)
ただ純粋に知りたかっただけなのに、こんなことになるなんて。
とんでもない遊びを教えてしまったことに、モモは目眩を覚える。
「知りてェんだろ、教えてやる…。」
ああ、やめて。
そんなに色っぽく囁かないで。
モモは彼の声も好きだ。
イジワルそうな囁き声にすら、身体がビクビクと反応してしまう。
「知ってるか? お前の泣き顔はすげェそそるんだよ。」
「そんなの…知らな…、…あッ、ふぁッ」
隙をついてローの指が、濡れた花芯へズプリと侵入した。
急に入れられたものだから、モモは思いがけずポロリと涙を零してしまう。
「そう…、ソレ。すっげェ、良い。」
熱を帯びた囁きは、彼が興奮していることをモモに教えてくれた。
「はぁ…う…ッ」
興奮しているのはローだというのに、逆にモモが打ち震え、中に入った彼の指をキュンキュンと締め上げてしまった。