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とうらぶっ☆

第2章 演練



「鶴丸、君はいいのかい?」

男と刀剣四人より少しばかり距離を保って歩いている石切丸が、隣を歩く鶴丸国永に問うた。
鶴丸国永は前を見たまま、目を僅かに細めて答える。

「ああ。俺はこうして主が刀に囲まれて楽しそうにしているのを、離れたところから見るのが一等好きなんでね。」

その声には慈愛が含まれていた。
石切丸はそれに気付いて、視線を主の方へと移す。

自分の主が愛されているというのは、とても心地よく誇らしい。

石切丸はその感情を認めて、確かにと頷くのだった。


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