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とうらぶっ☆

第7章 燃えて灰になる



俺の薬研。
大切な刀で、大切な家族。

俺はあの子に何をしてやれたんだろうか。
何を与えてやれたんだろうか。

いつも自分が貰ってばかりで、ちゃんと返せていたのだろうか。

少しでも、刃生を楽しんでくれたのだろうか。

ああ、やげん。やげん。

顔が見たい。
声が聞きたい。
そのまろい頬に触れて、抱きしめて、めいっぱい甘えさせてやりたい。

やげん、どうして。

お前に会いたい。会いたいんだ。
会いたいのに、もう、どこにもいない。

どこを探しても、俺との思い出をもった薬研藤四郎は、もういない。

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