第7章 生徒会【赤司 征十郎】

→どう致しまして。


柚は、赤司にそんな事をいいながら椅子から立ち上がる。流石に、慣れない仕事だったのか、柚は少々疲れた表情を見せていた。


床に置いてあった鞄を拾うと、手を伸ばすとヒョイと柚の鞄が持ち上げられる。不思議に思い顔を上げれば、赤司が柚の鞄を持っていた。


「オレの付き添いで、疲れさせてしまったな。お前の家まで送っていくよ。」


赤司の言葉を聞いて目を見開ければ、柚は大丈夫というばかりに手を左右に振る。


「オレがそうしたいんだ。いいだろう？後、もう１つ頼みがあるんだ。」


赤司からのまた頼みであった為、柚の動きが止まる。


「これからも生徒会の仕事…手伝ってはくれないか？強制ではないのだが…。」


赤司の少しばかりの不安そうな声を出していたが、柚は微笑みコクっと縦に振る。それを見た赤司は、ありがとう…と微笑んだ。


そしてそのまま、赤司と柚は生徒会室を出て行ったのだった。


「お前と…柚と一緒に居たい…。これは、オレの我が儘だな…。」



























　　　　　　　　　生徒会【赤司 征十郎】
　　　　　　　　　　　　　　　　〈END〉