第4章 アイテム【緑間 真太郎】
教室に来た柚は、自分の席に座り教室の授業の準備をしていた。柚の席は、窓際でとても暖かい日差しが入ってくる。
その時、ガラッと教室の扉が開く。其処にいたのは、緑色の髪の毛が特徴の緑間真太郎がいた。柚を見るなり、近寄って小さなクマのキーホルダーを渡す。
「昨日は、助かったのだよ。礼を言う。」
緑間は、眼鏡をクイッ!と持ち上げ柚にお礼を言うと、柚はニッコリと微笑み緑間が持っていたキーホルダーを受け取る。
この小さなクマのキーホルダーは、元々柚の物だった。実は、昨日…緑間にとって大変だった。
昨日は、生憎の大雨だった。その日に限って緑間はおは朝のラッキーアイテムを所有していなかった。
そのラッキーアイテムとは…柚が持っていたクマのキーホルダーだった。ラッキーアイテムを持ってなかった緑間は、登校するとき災難にあっていた。
車が通った後、水溜まりが緑間に掛かるという災難だった。どうやら、おは朝で言われたラッキーアイテムを持ってないと、緑間は不幸にあうようだった。
教室に入ってきた、緑間はビショビショだった為、体操着に着替えるのだった。