第19章 熱々
「。暑くないのか?」
『暑いですよ』
「少しは、袖の短い物を着たらどうだ?」
この暑い中、は薄い物ではあるが袖の長い物を着ていた。
『私は、肌が弱いので直ぐに赤くなってしまうので…暑いですが、こちらの方がまだ良いです』
「ならば、短い物を着て羽織れば良いだろう?そうすれば、建物の中で短いものにすれば」
『そうですね。ですが、作っていないので今度作ります』
「作るのも大変だろう。市にでも行って、似合う物を一緒にどうだ?」
すると、嬉しそうにナルサスを見た。
『良いのですか?ですが、私に似合う物があるでしょうか?』
「何なら、私が買ってきても良いが?」
『…いえ、ナルサス様が選ぶとおかしな物まで買ってくるので、私も行きます』
「ふむ、残念だ」
そこで一旦言葉を切ると、の耳元でこう囁いた。
「以前の贈り物のように、いい姿を見せてくれても良いのだが?」
カァっと、顔が赤くなりナルサスを睨んだ。睨んだと言っても、身長の関係で上目遣いだが…
すかさず、はナルサスに小声で言った。
『お、お断りします!折角の着物が、あれっきりになってしまったではありませんか!?あんなに綺麗な着物。折角、ナルサス様に頂いたのに…』
「昔から言うではないか。男が女に着物を贈るのは、脱がせる為だと…」
ナルサスの言葉にパクパクと、魚の口のようになってしまった。
『ひ、1人で選んで参ります!』
「まぁまぁ、そう言うな。折角なのだ、」
私の物も選んでくれないか?
(昼間から、何を考えていらっしゃるんですか!)(ん?お主の夜の姿を思い浮かべておったのだ)(っ!!)
アトガキ
あっついですね。本当、気温もですが…この二人もあついです(笑)