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大切な貴方(アルスラーン戦記)

第16章 忠告



ファランギースとの買い物の帰り、街角でギーヴに会った。
だが、二人はギーヴを見るなり冷めた視線を送る。

『…ギーヴ』

「お主また…」

その理由は、その隣にベッタリとくっついた女性の姿であった。

「こ、これはファランギース殿に殿。奇遇ですな」

そこには、焦りの色が見えた。それもその筈。前にも同じような状況を幾度となく見ているからだ。

『…最低ですね』

「、放っておいた方が身のためじゃ。罷り間違って、にまでとばっちりが来ぬとも限らぬぞ」

『そうね。お楽しみのところ、お邪魔してしまっては悪いものね』

その言葉に、更にたらーっと汗をかいた。

「ギーヴ様?この方々は?」

純粋そうな娘は、訳もわからずギーヴを見た。

「私の仲間達です」

後ろを向いた二人は、ギーヴに更に追い討ちをかける。

『あら?ファランギース。後ろで、誰かが仲間なんて言葉を発しているけど…聞き間違いよね?』

「聞き間違いではありませぬ!!殿」

「うむ、空耳じゃ。ジン達が言うておる。(その男は捨て置け)とな」

「ファランギース殿!?」

「…ギーヴ様」

ようやく娘は、ギーヴの正体に気付き始めたのか身体を離した。

「い、いかがした?」

「最低です。近寄らないで下さい!」

プイッと顔を背け、歩いて行ってしまった。

「そ、そんなぁ」

『良かったではありませんか』

「そうじゃ、我々はお主を助けたのじゃ」

「どこがですか!?」

『後ろから刺されなかったのですか?』







前にも忠告したのに、まだ懲りてないようですね?











(やはり、私にはファランギース殿しk)(ファランギース、今日は是非とも夕食を食べて行って?)(あ、あの…ファランギース殿?どn)(では、お邪魔させて頂こうか)(…話を)((聞きたくありません)とうない)


アトガキ
本当ですよ?何人も女の人を騙して身を滅ぼした人知ってますから…
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