第9章 露天風呂
「もう……じゅうぶん洗いましたよ」
「どこがだ?」
「えっ……と……」
これ以上は無理だから、何とか言い訳を考えようとするんだけど頭が上手く働かない
「俺自身を綺麗にしていないようだが?」
艶っぽい声でそんな風に言わないで……
「ソコはっ……そのっ……」
私は信長様のソレには触れた事なくて……
「触れてみよ……」
耳元で囁かれ、導かれるように手を伸ばし
握ると__
「あ……」
私の手の中でぴくんっと跳ねて……
「貴様を……愛香を欲している」
身体中の血液が、一斉に動きだしたみたい
わけもわからない何かが溢れてきそう
何も考える事が出来なくて
ただ、信長様が愛おしい
この方に悦んでもらいたい
それだけの想いで私は自然に信長様自身に
唇をよせ、軽く触れる
「ふっ……」
鼻から洩れる甘い吐息
それを聞いただけでクラクラとして
もっと悦んで欲しくて……
舌で愛撫しながら口の中へと挿れていく
上手に出来ないけど、それでも信長様を愛したい。
信長様に愛される喜びを知ってもらいたい
「ふっ……ンッ……」
頭を優しく撫であげられただけで
下半身が疼いてきてしまう。
満たされたいけど、今は__
信長様を満たしてあげたいの。
「ンッ……くっ……愛香__
この俺をイかせようとするとは……百年はやいわ……(一生懸命に奉仕するとは愛い奴だ。あとできちんと仕込むか)」
「ンッ!!」
勢いよく私の唇から抜くと、立ったまま私を抱き上げ
「あんっ……」
私の中に一気に収めてしまった。
「しっかりと掴まっておけ(今は、俺が貴様を愛したい)」
「ふっ……は、はい……」
信長様の首にしっかりと腕を巻きつけ、下から突かれる振動がまるで無重力状態みたい
今は、信長様の逞しい身体に身を預けていよう
◇信長夢◇Fin