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イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第17章 新年の宴/織田信長陣営


安土城の大広間
新年を祝う宴が盛大に模様されている

上座にいるのは勿論、信長様

右側には秀吉さんと家康さん
秀吉さんの後ろには三成くんが控えている。

左側には光秀さんと政宗さん
そして末席には私。

目の前には政宗さんが用意してくれた豪華な料理。
お酒もすすみ、和やかに宴を楽しんでいた。





「こらっ!光秀!! 煮物にわさびを入れるな!」

「ん? 煮物にわさびを入れるんじゃないのか?」

「なんでそうなるんだよ」

「家康の真似をしたんだが?」


ふと視線を家康さんに移すと大量のわさびを煮物に入れて美味しそうに食べてる

え?
辛くないの?


「家康っ! ちゃんと味付けしたんだから、わさびを投入するな!」

「……辛くない」

「山椒をかけろ! 山椒!!」


山椒の入っている瓶を持ち家康さんの煮物にかける政宗さんはまるでお母さんみたい。


「いくら辛いのが好きだからっておかしな食べ方をするんじゃねーよ」

「……うるさいですよ」


笑みを浮かべて2人のやり取りを見ていたら


「愛香様も一献……」


天使のような笑顔を浮かべた三成くんが私にお酌をしてくれた。

「ありがとう」


あんまりお酒は強くないんだけど、美味しい料理と呑みやすいお酒。
ついつい呑んでしまう。


「では、私からも」


口をつけた場所を指で拭き、盃を三成くんに差し出すと

「愛香様にお酌をしてもらえるなんて感激ですが……」

「ん?」

「口を付けた所を拭かないでほしかったです」


え?

あどけない笑顔でさらっと凄い事を言った?
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