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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第24章 誰でもない私のせいで



そして、その日の練習後。解散の前に私たちマネージャーは、一軍部員の前に集められた。

さっちゃんもみっちゃん、あっちゃん、他のマネージャーは皆、そして部員ですら困惑した様子で、ただ立ち尽くしている。


「マネージャーに大事な話がある」


――― ああ、私は。


「明日以降、マネージャーには正式な格差制度を設ける。一軍から三軍まで専属で配属し、各自の配属先以外の出入りは極力禁止だ」

「なっ」

「赤司君!?何を言い出すの!?」

「もう華澄には許可をとってある」


征十郎が言うと、マネージャー陣は皆、私の方を見る。


――― 私は、こんな世界で…。



「では発表する。代表兼一軍第一マネージャー、藍川華澄。一軍第二マネージャー、桃井さつき。二軍…」


征十郎は手元のバインダーを見ながら次々と名前を読み上げていく。

マネージャーだけでなく、部員もざわつき始めた。


「…以上だ。そしてこれよりマネージャーのトップは華澄とする。トップマネージャー以外は帝光のジャージを着用することを禁ずる。異論は認めない。全員、華澄の指示に従うように」


征十郎に解散を告げられ、私は何も見ることも言うこともなく、片づけに入ろうとする。

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