第2章 日常
「よし、これでチーム戦の方は大丈夫だぁ~!」
「何が大丈夫なの」
「ぎょえっ!」
あたしが満足して黒板を見て頷いていると
突然後ろから声がかかった
その声の主は空沙で、あたしとは反対に、黒板を睨みつけるようにして目を細めていた
・・・こえー・・・
「い、いつからいたの?」
おかしいな。いつもだったら愛紀が騒いで気がつくはずなのに・・・っ
「さっき。チビはうるさいから視界に入らないように」
さっすが空沙
普通じゃないことを軽々とやってのけるよねー
そこが恐ろしいよね、生徒会長
「それより・・・これ、なに」
すっ、と空沙が指差したのは全種目の団体戦に入っている名前・・・というか、チーム名
「なに、このビューティーシスターズ、って・・・
まず、私たちは姉妹ではないし、チビは綺麗というか可愛い
アンタもね。しかも、どうして全種目に入っているの
聞いてないわよ」
静かに、しかし、確実に怒っている空沙の声
恐ろしいという表現では間に合わないほど、怖い