第18章 男女の契りは誰かに言いふらすことではない 〜流される気持ち〜
「……ぁ……」
水音を立てて、男の大きくなったものが中へと少しずつ入って来る。
「あァ!」
女はシーツを掴む。痛いのか、気持ちいいのかわからない波が押し寄せてくる。
「んんっ!」
「……ふぅ……」
男の物が1番奥まで入った。
「昏葉」
「ん……な、に……」
目を閉じていた女が薄目を開ける。2人の視線が交わる。
「……動いても……いいか?」
「……嫌だって言ってもやる癖に」
昏葉は顔を背けた。
男は苦笑いをする。
「まァ……そうだけど……」
男はゆっくり女から自身を抜く。
「ん……」
そして、またゆっくりと中へと入れる。
「あ……ぁ……」
その動きをどんどん早くしていく。
「あァ、あっ!」
「んっ……昏葉……」
「ん!」
粘液が立てる音と2人の息、そして女の喘ぎ声が部屋に木霊する。
「銀……私……も……」
「あァ、俺も」
男は女を抱き締めた。
「ぁ……あァーーーッ!」
「くっ……」
女が達すると同時に、中が締め付けられる。男は女の中から一気に自身を抜いて、昏葉の身体に欲を吐き出した。
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