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【銀魂】紅に染まった紅一点

第16章 コスプレするなら心まで飾れ 〜今の幸せ〜


「あ〜、ダメっすね。ホント、ふらふらして歩けない」
「日浴びすぎてクラクラするヨ。おんぶ!」
 眼鏡の男の子とチャイナドレスの女の子は地面にへたり込んでしまって、歩けそうにない。
「なに甘えてんだ、腐れガキ共! 誰が1番疲れてっか分かってんのか? 二日酔いの上に体中ボロボロでも頑張ったんだよ、銀さん!」
 非常に自己中心的なことを言いながら、銀髪の男は黒のロングコートのポケットに手を突っ込んで2人を見下ろしている。
「僕らだって、頭がフラフラなんですからねー」
「そうアルよ! ぶらぶらアルよ!」
 新八は頭を押さえながら、神楽は子犬のような上目遣いで銀時を見る。
「付き合ってらんねェ。俺は先帰るからな」
 後ろを振り向いて、男は本当に歩き出してしまった。
「……う〜ん」
 しかし、歩き始めてすぐに悩ましそうな顔をして立ち止まった。そして、半分だけ顔を後ろに向ける。

「いい加減にしろよ、コラー! 上等だ! おんぶでも何でもしてやらァ!」

 銀時が叫んだ瞬間、新八と神楽は立ち上がった。
「ハハハハッ」
 そして、男の元へと走って来る。
「元気爆発ゥ〜じゃねェか、お前ェら」
 銀時は右手で神楽を抱え、左手で新八をおんぶした。
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