• テキストサイズ

【銀魂】紅に染まった紅一点

第13章 コスプレするなら心まで飾れ 〜荷物の重さ〜


 ーー煙があちらこちらから立ち上っている戦場。足元には死体が転がっている。その中を白銀の頭の男が誰かをおぶって進んでいる。
「頑張れ、おい。絶対に死なせねェから。俺が必ず助けてやるからよー」
『捨てちまえよ、そんなもん』
「!?」
 どこからか聞こえてくる声に立ち止まって振り返る。
 声が聞こえて来る先には骸骨になった死体がいた。
『どうせそいつは助からねェ。てめェには誰かを守るなんて、できっこねェんだ。今まで一度だって、大切なもんを守り切れたことなんてあったか? 目の前の敵を斬って斬って斬りまくって、それで何が残った? ただの死体の山じゃねェか。てめェは無力だ。もう全部捨てて、楽になっちまえよ』
 骸骨の言うことを無視して先に進もうとするが、おぶっていた人間が骸骨になって耳元で囁く。

『お前に守れるもんなんて、何もねェんだよ!』

/ 111ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp