第9章 何よりも自分の命を大切にしろ 〜変わらない笑顔〜
(そういうことか……)
ーー昨日の夜、銀時が寝た後に昏葉は衣服を整え、リビングのソファで寝た。朝、新八が来た時に銀時の部屋から出て来たら、夜のことがバレると思ったからだ。
「あれ? 新八、どうしたアルカ? 顔赤いアルヨ?」
「え!?」
「おやおや、新八君、どうしたのかな?」
銀髪の男はニヤニヤと笑っている。
「……」
(全く……この男は……)
ー本当に昔から変わっていない。
女は足を組んで、新八を茶化している銀髪の男を見て、口元に少しだけ笑みを浮かべた。
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