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【銀魂】紅に染まった紅一点

第9章 何よりも自分の命を大切にしろ 〜変わらない笑顔〜


「んあっ」
 朝、いつものように男は目が覚めた。
「……」
(また、ヤッちまったな……)
 頭をガシガシと掻いて、銀時は布団から出た。
「……あれ?」
(昏葉が……いない?)
 銀時が襖を開けて、事務所兼リビングに入った。
「あれ? 銀さん、珍しく早いじゃないですか! おはようございます!」
「本当アル。明日は槍でも降って来るアルカ?」
「ちょっと、神楽ちゃん。そんな言い方しなくても……」
「……」
 銀時はそんな2人の話は耳にも入れず、ただソファにゆったりと座っている女を見た。
「……おはよう、銀時。よく眠れた?」
 にこりといつも通りの笑顔を見せてくれる彼女に男は心の中でホッとしていた。
「……おはよ。お陰様でよく眠れたよ」
 大きな口を開けて欠伸をしてから、銀時は洗面所に向かった。
「……」
「……」
 その様子を不思議そうに見ている新八と神楽に昏葉は笑って聞いた。
「何かあった?」
 すると、神楽が昏葉の目を見て口を開いた。
「銀ちゃん……なんか機嫌良さそうアル」
「え?」
「いつもならすっごく寝起きが悪いのに、今日は寝起きが悪くないアル」
「……」
 昏葉はクスッと笑った。
「……そう」
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