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【銀魂】紅に染まった紅一点

第5章 何よりも自分の命を大切にしろ 〜女にとっての男の存在〜


 2人が屯所から帰って来た時、もうすでに晩ご飯が作られていた。
「銀時、遅かったじゃないかい。ほら、早く座んな」
 お登勢が銀時を見るなり、急かすように椅子に座らせる。
「おや? 隣のお嬢ちゃんは誰だい? あんたに女ができたなんて一言も聞いてないけど?」
 昏葉を見て、お登勢は驚いた様子で聞いた。
「あァ、そういやー、みんなに紹介してなかったな」
 銀髪の男は隣の女の頭に手を置いた。
「こいつは昏葉。俺の幼馴染みだ」
「幼馴染み!?」
 銀時が言った瞬間、新八や神楽もびっくりして叫んだ。
「な、何でそんなに驚いてるんだ? 俺にだって、幼馴染みの1人や2人いる……」
「そりゃァ、いるとは思っていたけど……」
 お登勢は目を瞬かせた。
「昏葉……だっけ?」
「……えェ」
 昏葉も銀時と同様に少し戸惑っていた。お登勢はそんな様子の昏葉に哀れんだような瞳を向けた。
「あんた……大変だったろ?」
「……はい?」
「だから、こんなぐうたらで怠け者の幼馴染みで……苦労したろ?」
「え、あ、えーと……」
 ーー確かに、普段の銀時はぐうたらで怠け者で頼りない男だが、昏葉の中に残っている銀時のイメージは……。
「……そんなことないですよ」
 女はにこりとお登勢に笑顔を向けた。
「銀は確かに、普段はぐうたらで怠け者で頼りない男なのは間違いありません」
「……お前、結構酷いこと言うのな……」
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