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私が生きている理由。

第5章 再会


「…え?」
「…私はこれでも京では名のある一族でした。私の父や母、祖父、祖母、兄弟が生きていた頃の話ですけど。それで、私、千鶴さんのことをよく知らないなとおもったので…。」
雪村の里は私の一族と同じ頃滅んだはず。だから私達はお互いに面識はない。千鶴さんは東を統べる鬼の当主家。私は西を統べる鬼の当主家、風間さんの簡単に言えば身内。
「まだ話してなかったんだよね。そういえば。」
「千鶴さん?」
「私は江戸で生まれ育ったの。母はわからないけれど父は蘭方医の雪村綱道。父様は仕事で京へ来た。いつも江戸にいる私に届いていた手紙も途絶えた頃、私は京に父様を捜しに来たの。そこで、新選組の皆さんと出会って、……。」
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