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私が生きている理由。

第4章 島原


私が新選組に来て2日目の朝。
みなさんは随分早起きだった。千鶴さんのお手伝いをしに勝手場に行こうとした途端、平助さん、原田さん、永倉さんが廊下を歩いて行くのが見えた。
「平助さん、原田さん、永倉さん、おはようございます。みなさん早いんですね。」
「結、おはよ。ちゃんと眠れたか?昨日は初めての事ばかりで疲れただろうからな。」
「原田さん、気付いてたんですか?」
「そりゃ、気付くさ。笑顔がひきつってたからな。」
そう言って原田さんは片目を閉じた。この人は周りをよく見てる人だ。
「心配をお掛けして申し訳ありません。昨夜はよく眠れました。今日もよろしくお願いします。」
「あぁ、また後でな。」
「はい。」
勝手場は思いのほか広くて私と千鶴さんが入ってもあと2人くらいは入りそうだ。私はお味噌汁作り。具はお豆腐。話を聞いていたら、斎藤さんがお豆腐を大好きみたい。いろんな人の好みも覚えなきゃ。
「…多い。千鶴さんは毎日こんなにたくさん作っていたんですか?」
「うん。お料理は好きだし、こんなに作ってもみなさんがきれいに食べてくれるから嬉しいの。」
「そう、みたいですね。」
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