• テキストサイズ

私が生きている理由。

第2章 大切なこと


永倉さんは、その後も私を構ってくれた。なんだか、兄ができたような感じだった。
「ていうか、ほんとに、お前男か?」
「え、急にどうされたのですか?」
「千鶴よりも細いし、ちっちゃいじゃん。でも、喋り方は俺や千鶴と同い年位な気がするし。」
「ねぇ、平助。もしこの子が女の子だったらどうする?」
「いや、特に何もしねぇけど。でも、新選組にいるべきじゃねぇとは思う。」
「…だって、結ちゃん、どうする?」
やっぱり沖田さんは最初から気付いてたんだ。私が男ではないことを。
「いきなり何を言っているんですか。沖田さん
。私は男です。なんなら脱いで証明したっていい。まだ、年が若いだけですよ。」
「そっか、そうだよな!」
そう言って、平助さんはこの場を去っていった。一方、沖田さんの方は全く動きもせずただ、笑顔を浮かべているだけだった。
/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp