第10章 優しさに甘えて…
「大倉のことは気にせんでもええって!」
「ちょ、それ俺が言う言葉やろ?」
「そうやな」
「一緒に練習すれば楽しいで?
楽しいだけやなくて、ちゃんとアドバイスもするからな?
主にヤスが」
「おん。
せやから、一緒にやらへん?」
「迷惑でなければ、お願いします」
「おん、ほな決まりやな。
じゃあ大倉の家行こうか」
「え、大倉さんの?」
「それともヤスの家がええん?」
「あ、そういう意味じゃないです。
マスコミの方とか、大丈夫なんですか?」
「あ、それもそうやな。
どないする?ヤス」
「んー、どないしよ」
「なら、私の家来ますか?」
「ええの?花音ちゃん」
「はい、大丈夫ですよ」
「ほな、お言葉に甘えて。
花音ちゃんの家へ行こ?」
「せやな、ヤス」
片づけをして、3人で私の家へ向かうことになった。
途中、マスコミの方が近くに居ないか何度も確認をして。