第9章 2度目の…。
休みの日、それは突然訪れた。
〜♪〜♪〜♪
静かな眠りを、メールの着信音が邪魔をした。
「誰…?」
眠い目をこすりながら、携帯の画面を確認する。
メールの差出人は…。
「すばる…?」
頭が覚醒するまで、しばらく経った。
「すばる⁉︎」
ガバッ、と勢い良く起き上がる。
メールは、何度見てもすばるからだった。
内容は…。
『花音。
今日空いてる?』
たったこれだけだった。
「今日…?空いてるよ、と」
メールを返すと、すぐに返信が返って来た。
「早…」
『午後0時、この間のホテルの前で』
すばるらしい、素っ気ないメールだった。
「シたいんだ、すばる。
普通に言ってくれれば良いのに」
口ではそう言いつつも、0時に備えて支度をする。