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【関ジャニ∞小説】 Voice〜唄を愛する者〜

第7章 挽回


「大倉…」


ポンポン、と肩を叩く。


「あ、亮ちゃん。おはよ」


ヘッドホンを外しながら言う。


「おん、おはよ。

もう曲出来る?」


「一通りは出来るけど…どうしたん?」


「ヤスが合わせようって。

ムズイとこあるやろ?」


「あー、あそこな」


大倉も渋い顔をする。


「あそこ合わせるって」


「ん?分かった」


「ごめんな、大倉。巻き込んで…」


「ええよ、別に」


「亮、チューニング終わったで」


「おん、ありがとう」


「どっからやるん?」


「あそこの1小節前からやろうや」


「ん」


「大倉、最初だけリズム刻んで貰ってもええ?」


「おん」


大倉さんのカウントで、3人の演奏が始まる。


「あー、ごめん。ミスった」


「大丈夫や、亮。もっかいやろう?」


「おん、ありがとぉ」


「ドンマイやで、亮ちゃん。

俺も危ないから人のこと言えんけど…」


やっぱり皆さんは凄い。


初めてのセッションで、ここまで合わせられるなんて…。


ミスも、注意して聞かないと分からないぐらいのもの。
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