第6章 豪華なディナー
渋谷さんを褒めた筈なのに、自分のことのように笑顔になる安田さん。
「渋やんって、やっぱり凄いなぁ」
「安田さんだって凄いじゃないですか。
即興でハモることが出来ますし」
渋谷さんや安田さんだけでなく、関ジャニ∞の皆さんは本当に凄い特技を持った人ばかり。
歌やダンス、演技、トークなど…様々な分野に特化した人達。
「花音ちゃんにそう言って貰えると、ホンマに嬉しいわぁ」
と、ニコニコ笑う安田さん。
「花音ちゃん、渋やんと2人きりでホンマになんにも無かったん?」
と、先程とは打って変わって真剣な表情の安田さん。
「え、それって…?」
「手ぇ、出されてへんよな?」
と、小声で尋ねる。
「え、はい。
大丈夫ですよ」
どちらかと言うと、私が手を出した方だしね。
と、心の中で苦笑する。
すばる見てたら我慢出来なくて、そう言っちゃったんだよね。