第6章 豪華なディナー
「花音はヤスの隣座り?
安全やから」
「あ、はい」
「花音ちゃん、何飲む?
ご飯は?食べて来た?」
「はい、ご飯は食べて来ましたよ。
お酒も少し入ってるんで、あまり強く無いのが良いです」
「ほな、果物酒にしときや?花音」
「はい、頂きます」
「ちょ、花音には構って俺は無視かい!」
「はいはい、ほんだらすばるはビールな」
「俺にも選ぶ権利ぐらいはあるやろ」
「じゃあ、なんにするん?渋やん」
「そら…ビールやけど」
「ほれみぃ、それでええやん」
「なんか悔しいわ…」
と、軽く拗ねながらも村上さんの隣に腰を下ろすすばる。
「どうやったん?渋やん。
上手く出来そう?」
「んぁ?何がやねん、ヤス」
「歌や歌。
花音ちゃんとハモれそう?」
「おん、それはもうバッチリやで。
花音もコツ掴んだみたいやしな」
「はい、お陰様で」
「そっか、それ良かったわ。
これでもう、怒られんで済むな?花音ちゃん」
「だと良いですね」