第8章 "お兄ちゃん"じゃなくって…
どんよりする私に、
山田「あ、ごめんね。
そんなに悩ますつもりは
なかったんだけど…。
でもいい機会だし
もう一度考えてみるのも
いいかもね!」
そう言って隣のクラスに
戻ってしまった。
なんだよー。爆弾置いていきやがってー。
でももう一度考えてみよう。
今までは私しか先輩を
支えてあげられないからって
使命感があったけれど、
今は先輩は1人でも大丈夫だし
なんだか役目を
終えてしまったような感覚だったんだ。
それから午後の授業は
全く頭に入って来なかった。