第11章 【三条】覚めない夢
小狐丸「ぬしさまぁー!!」
池田屋から短刀、脇差、打刀のみんなと帰ってくると今剣から抱き締められていると言うのに甘えてくる小狐丸。
思わずクスリと笑ってしまう。
そして薙刀。一際大きい岩融が出迎える。
岩融「おお、主。帰ってきたか。ほら、今剣。」
今剣「わぁーい!!いわとおしー!!」
ぱっと剥がれ岩融の方に寄り抱っこしてもらう今剣。
そのようすを微笑ましく見ていると本丸の縁側でその様子を見ている石切丸と三日月宗近がいた。
三日月「遠征先で団子を貰ったのだ。共に食べないか?」
「あっ、ほんと?食べるっ」
駆け寄ると三日月が「ほら、口を開けろ」と言い、団子を口に運んでくる。
恥ずかしながら顔を赤らめ食べると小狐丸が頬を膨らませ口付けをしてきた。
一瞬なにがなんだかわからなくなって惚けた顔をしてしまう。
石切丸がはぁ、とため息をつき皆を部屋に呼び込み襖。障子を閉じた。
その瞬間私は何かを察知した。