第7章 【宗三 左文字】胸の奥の痛み
口付けは優しく。
壊れ物をまた扱うような手つき。
吸い付く唇。
色めいてる指。
何もかもが切なく儚い。
「本当の愛をください...ね?」
ワタシを布団に押し付け押し倒しニヤリと微笑み足を絡ませる。
首もとに顔を押し付けて冷たい舌で首を舐められる
「ひゃ.,,っ」
体が反応して飛び付いてしまう。
妖艶な匂いが鼻につんときてくらりと媚薬を盛られたように倒れこみそうになる。
支えられて甘えた声で彼に伝える。
「そ..,ぉざ...も、ちょっと.,,いいよ」
ゆっくりし過ぎて感じる部分が部分で感じる。