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【相合い傘】〜水無月ノ君へ〜 ※R18含む

第2章 00:00 ”澤村大地”は完璧ではない。【全年齢】





きっと私が何を言ったって薄っぺらな言葉になっちゃう。
それでも大地は優しく「ありがとな。」って言ってくれるんだろうな。



『大地。』





ちゅ、、、、





どんな時だって私は大地の隣にいるよ。

辛い時だって、眠れない時だって、何も出来ないけれど、一緒にいるよ。

そんな想いを込めて唇を重ねる。



ちゅ、、、


、、、ちゅ、、、


ちゅ、、、ちゅ、、、



「、好きだよ。」



ナイショ話みたいに小さな声で大地が言う。



『わたしも。』


「もう一回キスしていい?」


『ん。』



唇を重ねるだけのキスが、少しづつ深くなる。
柔らかい舌を絡めあう溶けそうなキス。
熱い吐息は絡み合って、混ざって、どっちのものだかわからなくなるくらい。


雨の音と私と大地の息遣いだけが、やたらと生々しく脳内に鳴る。

六畳の狭い空間が夜に溶けて、まるで世界に私達だけみたいだ。

唇が離れて、大地は申し訳なさそうな顔をする。



「、、、そばにいてくれよな。これからも。」


『もちろんだよ。』


「ごめんな、なんかこんなんで。」


『私はバレー部主将の澤村大地が好きで一緒にいるんじゃないよ。だから、謝らないで。私は今までだって、これからだって、どんな時も大地のそばにいるから。』



不安も迷いも、明日になれば雨に流れてきっとまた大丈夫になるから。


そんな顔しないで?


今はただ、何も考えずに一緒に眠ろう。








end.





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