• テキストサイズ

【恋の乱】才蔵さんの嫉妬【R18 裏】

第1章 ※


「そうなのか。それは大変だったな。
それならしばらくこの地に留まり、
路銀が貯まるまで商売でもしたらどうだ?」

「そうは言われましても。
元手がなくては売る物を仕入れることもできませんし…」

「あやねの団子を売ったらどうだ?
あやねの団子は職人並みの味だ。
珍しい味の物もあるし。」

「え?そんな!」

「そういえばあやねの団子は昔から美味かったよな。
京の店でも出してたっけ。
そうか、それをどこかの和菓子屋、
いや、食事処等に売り込んでみるかな。」

「ひ、彦兄ぃ!そんな。無茶な。」

「頼む!京に帰る路銀分でいいんだ。
多分、うまくいけば半月もあれば…」

「…、わかったよ。でもそんなにうまくいくかな…」

私は彦兄ぃに押し切られる感じで引き受けることにした。

「最初の材料代は俺が出すから。」
「幸村様、さすがにそれはいけません。」

「じゃあ、儲けから後で返してもらえればいいから。」
「よし!じゃあ早速明日から。やるか、あやね!」
「だめよ、彦兄ぃ!まだ寝てなくちゃ。」

しかし彦兄ぃは商売ができると思うと元気が出たのか、次の日から食もすすみ3日後には完全復活、
私に団子作りを催促するのだった。
/ 30ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp