第26章 友達って、何人かでいいんだよ? (ミツバ編)
ジミーは病院に着くなり、パトカーから飛び降り、大急ぎで走って行ってしまった。
私は、ここで待っていよう・・・
十分後、近藤さんが出てきた。
『どーぞ、お使いください』
そう言ってパトカーを指さすと、ニカッと笑って、
近「ミツバ殿と総悟の事、頼むぞ」
そう言ってくれた。
『・・・総悟は来ると思いますよ』
私はぼそりと呟いた。
それから、また十分ほど過ぎただろうか・・・総悟と銀時が出てきた。
『総悟、お姉さんは私が見ておくから』
それだけ言うと、私は病院内に入って行った。
唯一の肉親を失う気持ち、姉を亡くす気持ちは痛いほどよくわかるから・・・だから、今の総悟の顔が見られなかった。