第4章 人助けもほどほどに・・・
シン、と静まりかえる場。
私はそれに耐えきれなくなり逃走した。
とにかく走る。
はしるーはしるー、おれーたーちー
とか頭の中で曲がリピートしてるなか、とにかく走った。
曲がり角をかっこよく曲がると、運命的な出会いを果たす。
それはそれは冴えない青年と。
山「いたたたた…」
『す、すみません!』
山「いえいえ、大丈夫ですよ。それよりお怪我はありませんか?」
おお、冴えないくせに紳士だな。
私はにこやかに笑い、大丈夫です、と平気なことをアピールした。
そして、ふと
上を見上げると。
『万事屋…銀、ちゃん?』
山「ああ、変な名前でしょう?坂田銀時って旦那がやってる何でも屋なんですよ」
はじめまして、山崎退と言います。
なんて言葉は聞こえない。
やっと、見つけた。
私の探していた人。
『行こう!ジミー!!』
山「え!?は!?ちょっとまって!!ジミーってなんですか!」
だって、地味で存在感がないもの。