第4章 人助けもほどほどに・・・
まあ、そんなこんなで色々あって
『久しぶりだな、江戸ォォォォ!!』
はい、ようやくたどり着きました。
いやぁ、長かった、長かったよ明智君。
長かったのはいいけど、周りの視線がイタイのは何故かしら。
ああ、さっき叫んだからかなるほどなるほど。
ちょっとちょっとそこの奥さん、「見ちゃだめ!!」なんてお子さんに言わないで頂けます?
ちょっとね、こう見えてもナイーブな心の持ち主でね。
少しの反動でぽっきり折れちゃうんですよ、ガラスのハ―トなんですよ。
「おい」
『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
ね?肩を叩かれただけでもこんなに怯えちゃうんですよ?
悩める子羊さんなの。
ほら、もー。頭に違和感あるなぁとか思ってたら銃口だったじゃん。
どーしてくれんのよ、銃口ですよ銃口。バーンってされたら、頭がズドーン・・・
ん?頭がズドーン?銃口?
冷静になろう、落ちつけ藤間瑠維。
これは、間違いなく銃ですね?
答えは?イエス
『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
自分でも驚いてしまうほどの大声が出た。
私に銃を突き付けている男は、そんな私を満足そうに見下ろしている。
「静かにしろぉぉぉ!!頭が吹っ飛んでもいいのか?お嬢ちゃん」
『あの、差し出がましいようですがわたくし、お嬢ちゃん呼ばわりされるほど若々しくございませんので…』
言い終える前に、ゴリッとさらに強く銃を突き付けられた。
「俺から見たらお嬢ちゃんはお嬢ちゃんだ。ちょーっと大人しくしててくれれば、すぐに終わるからね?」
うん、フラグだな。これはフラグだ。
こいつ、絶対立て籠りとか籠城とかするんだろうな。
あ、意味一緒か。